神福二日目 平塚駅〜道の駅ふじおやま

今日は旅の途中で出会ったHさんと、道の駅で野宿します。
道の駅からなので更新はポメラiPhoneからの簡易版で、画像は無しです。
今日はいろいろな人と出会い、助けられ、二日目にして早くも「旅して良かった」と思える一日でした。
一方距離を稼ぐことはできなかったものの、それ以上のものを手に入れた気がしました。
二日目の朝。平塚駅を出発し、まず向かったのは郵便局。昨日宣言したように、初日は重量に悩まされていたので、荷物を軽量化しました。カメラバッグや三脚、グラウンドシートに食料といったものを実家に発送。
効果は抜群で、明らかに走りが軽くなった。そういえば以前別の自転車を改造した際、たった一キロの重量増が気になったのを思い出した。やはり重量は大切です。
そして今日は箱根越えの日です。が、いくら軽量化したとはいえ、この重量の自転車で越えるのは難しい。なので、一旦北上し、246号線を通って箱根を迂回することにしました。
しかし世の中そんなに甘くない。246号線も、十分辛い。脚に乳酸がたまっていくのを我慢しながら登り続ける。上り坂の次は登り。永遠の登り。もう、無理。
箱根に比べれば楽、と自分に言い聞かせ、登っていくと、途中バッグを付けた自転車に出会った。声をかけ、行き先を聞くと、なんと目的地が同じ福岡らしい。Hさん(変態という意味ではない)とせっかくなので途中までご一緒させてもらうことに。
限界に近かった体もなぜか元気になり、ぐいぐい登る。二人という安心感で心が軽くなり、不思議と体も軽く感じた。
さらにその途中、別のサイクリストIさんにも遭遇。その人は四国へ向かう途中のようだ。ご一緒しないか聞いたが、残念ながら同意は得られなかった。互いの旅の安全を願い、再発進。しかし行く手は坂。永遠の坂はどこまでも続く。
今日は静岡まで走りきるつもりだったが、残念ながらこのペースは無理そうだ。御殿場につけば御の字という気持ちで先へ進む。
わずかに雨がぱらつき始め、気分が沈んでいく。たぶん一人なら心折れていたかも知れないが、二人だと不思議と頑張れる。なんとか道の駅ふじおやまに到着し、今日はここで野宿することとなった。
しかし汗がすごい。シャワーでも浴びたいがこの近くにはない。近くに温泉でもあればとHさんと話していると、観光案内所の人に聞いてて来てくれた。すると、ちょうど仕事が終わった観光案内所の人が、車で連れて行ってくれると言ってくれた。さらに入浴中自転車が盗まれると危ない、ということで、自宅に自転車を置かせてくれた。さらに迎えにも来てくれるのだ。
世の中にこんな良い人がいるのかと感動した。お言葉に甘え二人で温泉へ行き、一日の疲れを流した。今日は走るのはとても大変だったが、最後にこんないいことがあるとは。
温泉をあがり、迎えに来てくれたのだが、なんと自転車を道の駅までトラックで運んでくれていた。さらに今日の夕食にとお弁当まで。
もう感謝どころではない。もうどう表現すればいいか分からない。感謝という言葉では言い表せない感情に戸惑い、案内所の人と別れた。
聞くところによると、以前困ったことがあったとき、助けてくれた人がいたそうだ。そういうこともあって、困った人がいたら助けるようにしているらしい。まさに人の鏡だ。私もこういう人間になりたいと本気で思った。自分には、絶対にまねができない。
二人で手作りの弁当に感激しつつ箸をつける。道の駅には途中で出会ったIさんがテントを設営しており、偶然の再会に言葉を交わし、その後自分のテントを設営し、現在に至る。初めての設営だったが、なんかおかしい。とりあえず寝れるから良し。
今日はすばらしい一日だった。しかし感動に浸ってはいられない。明日以降は距離を稼がないとタイムリミットに間に合わない。状況によってはもう一度軽量化を実施する必要がある。やはり今日のような日はパソコンは無用の長物になるので、真剣に脱パソコンを考える必要がある。しかし旅レコやコンツアーのデータを吸い出せなくなるし、無いと問題も生じる。
しかし今日最大の敵はバッグパック。ロープロのフォトスポート200AWはスポーツ用のバッグだが、自転車用ではない。背面が直線なので、前傾姿勢で漕いでいると背中の一点にしか過重がかからず、一カ所だけ痛い。そもそもバックパックは重いし、これも真剣に対処しないといけない。
明日は道の駅開店前には出発の準備を終わらせたいので、朝から行動になります。おそらく明日は一人になるでしょうが、頑張るしかありません。
まだルートは決めていません。しかし最大の難関は今日越えたと思うので、ひたすら西を目出すだけです。