40日目

ライダーハウスインディアンサマーカンパニー」〜MO-TTOかぜてキャンプ場

出発から40日。二つ目の端っこである「納沙布岬」へ到達しました!そんな大切な日なのにダイジェスト。いろいろあってお疲れなのです。ちなみに一番の原因は焚き火。焚き火でいろいろあって疲れ、夕飯作る気力も無くなり寝袋にもぐって現在に至る。焚き火はようやく成功したのですが、焚き火に当たるよりテントの中で寝袋にくるまっていた方が暖かいことが判明。
明日は釧路のホテルに泊まる予定なので、まったり更新します。

以下正式版。
朝のライダーハウスのテンションは、そりゃもうヤバいぐらい低かった。なぜなら、外の天気が雨だったからだ。
晴れはしないが雨は降らないだろう。昨晩そんな会話をしたのを思い出す。
セイコーマートで朝食を買い、雨が上がるのを待つ。いっそもう一泊しようか?明日は天気良さそうだし。雨が続くならそうしよう。しかし、9時前に小雨になったので、仕方なく出発。みんなも嫌々ながら出発。
で、いろいろ行程をすっ飛ばして納沙布岬に到着!道中の思いではただ一つ、風がすごい強かったということ。宗谷岬の一度目の挑戦ほどではないが、かなりつらかった。しかも結構きつめのアップダウンも続くので、昔の私なら心折れてました。強くなったぜ!
納沙布岬について、感慨に浸る余裕はなかった。ロシアからの冷たい風が容赦なく体温を奪う。立っているのも難しい強風。長居は命にかかわる!
最東端到達の記念写真を撮ろうと思ったが、この強風では三脚も立てられない。悪天候で観光客もやってこないので、記念写真は諦めることにする。なに、必要なときはコラージュすればいい!
復路は追い風になるから楽だろう!と思ったが、行きとは別の道を辿ったため、微妙に風向きが合わずそれほど恩恵は受けられなかった。淡々と根室へ戻るが、改めて道東の景色は独特だ。なんというか、本来の北海道っぽい感じがする。北海道初めて来て言うセリフじゃないけど。
根室へ戻ったのがちょうど昼。ということで、みんなオススメの喫茶どりあんエスカロップで昼食タイム!なにこれ!美味しすぎる!北海道ではいろいろと美味しいものに巡りあったが、これはいい!北海道美味いものランク暫定一位だ!
エスカロップをペロリと食べ、栄養補給完了。さあ、西を目指そう。
今日行ける距離にあるキャンプ場は1つだけ。MO-TTOかぜてキャンプ場。ここから50キロ。多少なりとも追い風なので、簡単に着くだろうと思ったが、まず根室半島からの脱出に一苦労。一度通った道だが、改めて面倒な道である。その後は走りやすい道であったが、風向きが変わったのか追い風ではなく横風になり、スピードはのらない。
途中雨にふられながら、キャンプ場に着いたのが5時前。受付のお兄ちゃんに「キャンプ?凍死するよ?(意訳)」と心配されながらもキャンプサイトへ。
キャンプ場、というかいろいろな体験施設の一角がキャンプ場として開放されているのだが、よく整備されている。とても綺麗だ。そりゃもう、薪一本落ちていないぐらい綺麗なのだ。

寒いので焚き火して温まろう作戦ができない!?だが、諦めない。日が落ちる前に、テントを広げるより先に薪集め。キャンプサイトには薪は無いので、少し遠くまで歩く。ちなみにこのキャンプ場は、上空から見ると牛の形をしている。近くに高台はないのでそれを確認することはできないので、目的は不明である。頭のあたりがキャンプ場だが、尻尾のあたりから別の公園に繋がっている。吊り橋を渡って公園へ。しかしやっぱり落ちていても小枝程度。日も落ちて急速に暗くなりだす。ヘッドライトも置いてきたので、あまりゆっくりはできない。公園の隅を捜索し、倒木を発見。倒木ならいいよね?ということで枝を拝借。両手で抱えてキャンプ場へ持っていく。キャンプサイトに落ちていた小枝と合わせ、なんとか少しは楽しめるだろう。
火も落ち、暗くなり、そして寒くなったキャンプ場(貸切)。テントを設営し、いざ焚き火開始!薪は濡れているので、スタートは着火剤を使用。持ってて良かったポケットストーブ。しかし雨で濡れているのでなかなか薪に引火しない。ジュージューと煮えるような音がするだけだ。が、小枝からだんだんと燃え始め、火は焚き火っぽい大きさに成長する。やったね!だが、雨風が強くなってきた。雨風を避けるため軒下でやっていたが、風が巻いて凄い煙たい!目が痛い…。風で火が煽られ、一気に火が大きくなる。いや、大きな火を期待してたけどそこまで大きくならなくて結構です。火の粉の飛ぶので、こりゃ危ない。雨が降っているのでまず延焼しないだろうが、風で火が制御不能なほど大きくなるのは避けたい。もう少しで持ってきた薪を全て炭にできたが、消火。絶好調!な火を消すのに少々苦労したのは秘密。ということで、雨に濡れながらの焚き火は終了。開始前と後では後のほうが寒い。よろよろとテントに戻り、寝袋に収まる。


あ、暖かい…。


薪集めから火おこし、維持、消火まで、いろいろと大変だった焚き火。それにくらべ包まるだけで温かい寝袋。自分にはこれがお似合いということか!?
そういえば夕飯食べてないや。食料バッグからパンを取り出し、夕食はそれで終わり。基本的に夕食は重要視してないのだ。どうせ朝は腹がへるので。

さて、テントに戻ったものの、テントが飛ばされそうなほど風が強い。建物を風よけにしても、巻いてきた風がテントを煽る。ペグはしっかりと打ったが、佐渡島の時もそれでひっくり返ったので油断はできない。心配しても仕方ないので、雨と風の音を聞きながらこの日は就寝。
明日は晴れるといいな。