20日目

国設白金野営場〜秩父別スポーツファミリー公園キャンプ場

走行時間 5時間14分9秒
走行距離 103.74km
平均速度 19.8km/h
最高速度 46.4km/h

日本一周編も今日で20日目ですね。一周と言うより縦断だな〜と思う今日この頃。
今日は移動日。ひたすら走っていました。久しぶりの100キロ越えです。
さすがに留萌は遠く、また秩父別に戻ってきました。明日こそは留萌に着きます。
明日以降は天気が心配です。荒れなければいいのですが…。

そうえいば明日からツールド北海道なんですね。昨日妙にローディーのチームがサポートカー付きで走っていると思ったら、そういうことだったのか…。吹上温泉へ続く道で、必死に登る私を横目に、すごいスピードで登っていく姿に、格好良さよりも悔しさを感じたのだった。まだまだ子供です。



朝6時起床。山の朝は、寒い。少し前まではベンチレーション全開にしても暑かったが、今では少しでもあけると冷気が入ってきて寒い。まだ9月だよ?ここは日本ですか?
寒くてトイレに行くのもしんどい。なるべくテントから出たくないので、食事も前室で調理。もう当たり前に前室使ってます。よい子はまねしないでね。
野営場には露が下りて、それが朝日に照らされキラキラと輝いていた。まあ綺麗!なんて言ってる場合ではなく、つまりはテントが濡れているということだ。トイレに行って帰るだけで靴がびしょびしょになるほどだ。ということで、日干し。
日差しが弱くだいぶ時間がかかる。時間がかかるので、ついでに寝袋やらも天日干し。
時刻8時。だいぶ日差しが出てきて、気温も上がってくる。もういいだろう。テントを撤収し、出発。
さあ、美瑛を抜けよう。昨日登った道を一気に下る。美瑛まで20キロ。ずっと下り。懐かしのライダーハウスを横切り、さらに進む。そして、237号線に戻ってきた。基本的に同じ道は通らない主義だが、前通ったときは土砂降りだったので道を全く見ていない。一度見ておきたかったのだ。
そして「ぜるぶの丘」に立ち寄る。土砂降りの中ちら見したとき、綺麗な花園が見えて、晴れたときに来れば綺麗だろうな、と思っていたからだ。軽く巡って、ついに「ゆでとうきび」をゲットする。
うっひょー!茹でたてだぜ!と男らしくかぶりつく。甘くてうまい!よし、まだ頑張れる!
そして北へ、旭川へ向かう。それにしてもあの土砂降りの中、よくこの道を走ったものだと感じる。走りやすいので、逆にこの道で良かったとも感じる。いろいろな想いを巡らせながら、旭川へ戻ってきた。
連泊した神楽岡公園を通り過ぎ、再び道の駅「あさひかわ」へ。時刻は11時。2時間ほどで40キロ以上移動できたのでいいペースだ。美瑛からここまで、ずっと坂だったらしい。さて、ここへまた来たのには理由がある。前回豚カツ定食だったが、牛なんたら丼が有名らしいので、一度食べておこうと思ったからだ。
で、丁度開店時間なので入店。すると

「牛なんたら丼今日ありません(意訳)」

えーーーー!?じゃあ俺何しにここ寄ったの?仕方なくカツ丼を頼む。またカツか。

食後、近くのホームセンターでブルーシートを購入。さすがに100円のブルーシートは小さすぎたので大きいものを購入。150円なり。
そしていよいよ限界な後輪のタイヤの交換へ。吉田輪業でパナレーサーパセラを購入。というかパセラってまだ売ってたのね。リブモのような長寿命、高耐久性のタイヤが欲しかったが、この際どうでもいいのだ。前輪と予備チューブを共有するためまた1.25のサイズを選んだが、やはり1.25は特殊なサイズなので、これを機にメジャーな1.5か1.75あたりに替えておくべきだったかは悩みどころ。
店長の計らいで作業スペースを分けてもらい、ポンプも貸してもらう。貸してもらったフロアポンプは、もちろんシルカのスーパーピスタに、ヒラメのポンプヘッド!最強のポンプに最強のヘッド!カメラで言うとライカM3にズミクロンのような存在だ。規定圧の100psiまでスイスイ入る。やっぱりいい道具は使っていて気持ちがいい!
そんなこんなで作業終了。時刻は1時。今日は留萌まで行く予定だったが、ちょっと厳しいな。
それでも行けるところまでは行こう。

道道98号に乗るのに、ちょうどいい道が見つかった。旭川サイクリングロードだ。途中どこかで通行止めだが、98号の入り口ぐらいまでは行けるだろう。途中子ぎつねを見て癒されながら先に進む。もうすぐ98号だ。そろそろ脱出できるかと思ったところ、ここで通行止め!えー、ここで!?
仕方なく横道へ抜けるが、迷う。あれこれして98号に乗ることはできたが、ずいぶんとタイムロスした。
途中に出会ったおじさんから「途中までちょっとした坂だけど、あとはずっと下りだよ」と言われたが、おじさん、ぜんぜん「ちょっとした」じゃないよ。今日もヒルクライムか〜、と思いつつ淡々と登る。吹上温泉へ続く道に比べれば随分と楽だ。そう思うことにして登る。
長いトンネルを抜け、ようやく下り。しかし民家一つない。そろそろ休憩場所でも欲しいところだ。
20キロほど走ったところで、広大な田園地帯に出た。ようやく建物に巡り会う。しかし休憩できそうなところもなく、淡々と進む。そんなとき、場違いな自動販売機が見えた。幻覚か?と思うほど場違いでびっくり。
そこでしばらく休憩。時刻は2時過ぎ。まだ留萌まで距離がある。留萌までまっすぐ行ったとして、着くのは日が落ちた後になりそうだ。午前中のペースは良かったが、午後のペースが伸び悩む。悪くはないが、留萌に届かない。
仕方ない、今日は別の場所に泊まろう。マップルを開いて場所を確認。ここは…!ここは魔の深川エリアじゃないか!
説明しよう!魔の深川エリアとは、まともな宿泊場所が無いエリアのことである。
道の先には田島公園キャンプ場があるが、あそこは事前に予約が必要で、当日はお断りだそうだ。となると、南下して秩父別のキャンプ場か…。またあのキャンプ場に泊まることになるとは、思いもしなかった。悪くはないが、高いのだ。
せっせと漕いで5時着。以前はフカフカの芝があったが、今日はすっかり刈そろえられていた。見てくれはいいが、寝心地は半減か。不思議と濡れていたので、ブルーシートを敷いてテントを設営。早速活躍か。
夕食はなんとなく作る気になれないので、セイコーマートで親子丼を買ってくる。そんな日もあるさ。


さあ、明日である。降り出すのは午後からみたいなので、とりあえず昼までに留萌入りしようかと考えています。午後からは?これは天気次第。気まぐれです。ですが、たぶん明日は留萌で一泊予定。それ以降はオロロンラインを通って宗谷岬を目指します。


ライダーハウスの二日は、いろんな人に会い、いろんな考えに出会い、いろいろと考えることができました。改めて昨日ひとりでキャンプし、なんとなく旅の意味が分かってきました。私の旅は、他の人と目的が少し違うようです。