八日目

上の原キャンプ場〜姫崎キャンプ場

走行時間 3時間18分47秒
走行距離 51.26km
平均速度 15.4km/h
最高速度 38.4km/h

ついに佐渡島入りです。佐渡島、意外と坂がきつくて、風も強い。結構上級者向けか。まあフル装備で走るからつらく感じるだけかもしれませんが。
ということで佐渡島編です。いつ走り終えるか分かりませんが、島の空気を満喫します。



昨日の話。キャンプ場は、騒がしかった。土日なので覚悟していたが、ここまでとは。先にいた集団は会社か何かの集まりで、つまり大人だ。学生が騒ぐ分にはなんとなく許せるが(許せないけど)、大人が騒ぐのは…。そんな大人げない人たちが騒がしすぎて、まったりできない。だったら寝てしまおう。というのが昨日の出来事。
そんなわけで7時には寝たのだが、やはり眠りが浅い。何度も起きる。2時に寒さで起きるのは平常運転だが、なぜなのか。どうも寝心地が悪いのが大きいのかもしれない。寝床は選んでいるとつもりだが、ベッドと比べると比べるに値しない寝心地だ。サーマレストの銀マットはどんな荒れ地でもゴツゴツを感じさせない優秀な銀マットだが、フカフカとはほど遠い。やはりエアマットの方がいいのだろうか?

そんなこんなで朝、6時に起きて手早く撤収。6時半発。海沿いを走れば新潟市まで一直線だ。しかし海沿いと言っても防風林で海は見えない。いや、おかしいぞ。防風林も見えない。周囲に広がる田園風景。道を間違えた。
進路を変更し海へ。そのとき、突然近くの施設からサイレンが鳴り響く!なにごとだ!警報か!?と思ったら、7時のサイレンらしい。地元も午後5時に鳴るが、朝になるってどうなの?

海沿いに出て、ひたすら走る。海沿いの道はサイクリストがたくさん走っていた。できる限り挨拶をする。しかし、建物は何もない。せめて自動販売機でもあってほしいのだが、それもない。朝飯を食べていないので腹が減る、のどが渇く。休憩ポイントを求め走るが、全く見つからないまま新潟市街に突入。飲まず食わず25キロ。さすがに疲れる、というかダルい。

コンビニで水分補給。1リットルのパック飲料を一気飲み。ワイルドだろ〜?が、さすがに無理があったため腹の調子が悪くなる。緊急事態だ!これはガスト休憩するしかない!
というわけで安定と安心の朝ガスト。朝ガストと言っても今日は昼飯も兼用。ここでフェリーの出発まで待ちます。8時半入店で、フェリーが12時半発なので、かなり粘ることになりそうだ。
しかし朝から人が多いな、と思ったら、日曜なのね。すっかり曜日の感覚が無くなってます。
丁度窓際の席が取れたので、太陽光の力でiPhoneを充電しつつブログの記事を書く。佐渡島では数泊予定だが、もしかすると全部キャンプとなるかもしれない。なるべく電力は確保しておきたい。調べると佐渡島はキャンプ場天国っぽいしね。何泊しようか?
軽く下痢気味で何度かトイレの世話になってから出発。乗船前にコンビニで佐渡汽船の予約確認メールをプリントアウト。これが無いといけないそうだ。iPhoneからのプリントは面倒で、セブンイレブンネットプリントを利用しました。世の中いろんなサービスあるのな。

佐渡汽船の乗り場へ付き、乗船続き。自転車は一番はじめに乗船なので、車の群の先頭に陣取る。今日は佐渡島トライアスロンの大会があっているそうだ。これから応援に行くんだよ、と、乗船待ちのときバイクのおじさんと会話を交わす。

いざ乗船!これでフェリーも三度目か。
佐渡到着まで2時間ほど。寝るにも中途半端な時間だ。というわけで、外で風を感じつつ電力の確保。

太陽光発電のために日の当たる場所を求めさまよう。船が回頭すると陰の場所が変わるので、そのたび移動だ。端から見ると変人にしか見えなかっただろう。だが、そのおかげで60パーセントだったiPhoneのバッテリーも90パーセント以上回復した。

途中小腹が空いたので、船内の食堂に行ってみる。変わったカツ丼があったが、オリジナルカレーが気になって食べてみた。これが意外にもなかなか美味しかった。
そして予定通り午後3時に到着。佐渡に着いた第一印象は「暑い!」だった。いや、日本全国どこでもこの時間暑いのだが。
すこし両津港のあたりをぶらぶらして、キャンプ地へ向かう。その前にコンビニへ。特に買うものはないが、朝飯用にパン、そして水を購入。水を買ったのは、キャンプ場に水がない、という事態に対応するため。あと、ここのコンビニを過ぎると、もうコンビニは無い。今日の午前みたいに自動販売機も無い、という事態になったらこの一本100円の水が「命の水」になる。しかし神奈川福岡編と違い、プラティパスのような水筒を持ち歩かないのはいざというとき困る。とりあえず水があれば食事でも何でもできるので、水は持っていて困ることはない。重いけど。

佐渡島を時計回りに進む。海沿いだからアップダウンもなく、楽しいサイクリングになりそうだ。いつかのしまなみ海道を思い出す。
海が綺麗だ。空が綺麗だ。坂が急だ。
…坂!?なんでこんなにアップダウンがあるの!?次から次に訪れる坂。そのほとんどが急な登りと急な下り。科学の力で山を崩せ!と自然保護とか無視した発言をしたくなる。
近いと思ったキャンプ場も、ずいぶんと遠く感じた。松ヶ崎ヒストリーパークまで行ければいいなと思っていたが、素直に近くの姫崎キャンプ場に泊まることにした。
姫崎キャンプ場の前に立ちふさがる坂。気合いで登る。ちなみに今日自転車のリミッターを外しました。今まで前側の一番軽いギア、インナーギアを封印していましたが、今日解禁。本当は昨日ぐらいに解禁するべきだったが、いつか現れるより強い敵(坂)のため封印していた。しかし今日、もういいや、とあっさり解禁。結果、軽すぎてびっくり。普通にペダルを回すと時速7キロがやっと。びっくりするほど進まない。が、軽い軽い。でも、進まないから疲れる。

キャンプ場への看板が見え、わき道に入る。道路はがたがたで、本当に道が合っているのか心配になる。そして、目の前に現れたのは「姫崎ホテル」。あれ?本当に道を間違えた?と調べると、もっと奥らしい。ぐいぐい進むと、小さな駐車場があり、自転車がかろうじで進める程度のバリケートが見えた。

閉鎖中かな?と不安になりつつ、バリケートを越えて進む。急な坂を下ると、灯台が見え、そのふもとにキャンプ場が広がっていた。おお!本当にあった。

テント場のテーブルで、地元のおじさんたちが酒を飲み交わしていた。昨日の人とは違い常識のある大人で、少し話をする。おじさんも若い頃バイクで日本一周したそうだ。今日は一人だろうから、夜寂しくなるな、と冗談を言われた。笑ってごまかすが、図星であった。
近くに店が無いか聞くが、そんなものは無いそうで、この先はさらに田舎だそうだ。これ以上田舎ってどんなとこだよ。テントの設営も終わり、とりあえず飲み物がほしい。近くの自動販売機まで2キロほど戻る。そのためにはあの坂を通る必要があった。まあ、仕方ない。装備の無い自転車ならあのぐらいの坂いけるだろう。

身軽になった自転車で進む。そのとき、変な音がした。キーンという音だ。前の仕事の経験から、瞬時に金属の振動であることが分かる。とうでもいい特技だ。見ると、フロントキャリアの取り付けねじが一つ緩んでいた。出発して一週間以上。そろそろガタが出始める頃か。あとで整備しよう。自動販売機でコーラのペットボトルを買い、帰路へ。あの坂だが、さすがに身軽な自転車だとすいすい進む。でも辛いけど。
キャンプ場に戻る。一瞬、おじさんたちがいることを期待してしまった。が、もう引き上げた後だった。突然、寂しくなる。コーラを飲みながら、一人ラジオを聞く。この時間が、嫌いだ。

とりあえず自転車の整備だ。ネジの緩みも確認し、各部異常なし。タイヤの圧も補充。出発時は100psiだったのが前が70、後ろが80psiまで落ちていた。思いの外減るの早いな。パンク防止にはタイヤの圧の管理が大事だ。最低でも一週間に一度は補充しよう。
服を着替え、水場で今日着ていた服を洗う。風があるので、外に干しておけばすぐに乾くだろう。ついでに体も洗う。貸し切りのキャンプ場だからできる技である。
さて、夕食だ。ダイソーで買ってきたレトルトご飯と、親子丼を暖める。これが意外と美味しかった。今後は購入候補にしていいだろう。
夕食後には日も落ち、テントに戻り、寝る準備とブログ更新作業。横になって気づいたが、見事に斜面だった。体が左に転がる。もうペグも打ったので動かす気にはなれない。さて、今日はいつもの「夜起きる」をなくすためいくつか対策をしてみた。とりあえず寝袋ははじめから広げておき、布団代わり。寝心地も向上だ。そして枕だが、ボトルを衣類ケースで包むという合わせ技。横になってなかなかいい。ただ、左に転がる。
転がる以外にも、風が強いのだが風向きがころころ代わり、風に向けるのが大変である。しかしペグ打ったので(以下略)。

明日は適当に走ります。キャンプ場はいっぱいあるので、寝るところには困らないでしょう。

ところで寝る前、最後に自転車を見ようと外にでると、満点の星空。あわててテントに戻り撮影体制。インターバル撮影開始。小さな三脚でも、有ると無いとでは大違い。持ってきて良かった。
姫崎キャンプ場、いい景色です。が、風が強く波が強く、波の音がちょっと怖いかも。トイレも電気が通っていないので、ヘッドライト必須。でも水が使えて無料なので、なんでも許せます。

さて、ここまで書いてiPhoneで更新しようと思ったら、iPhoneが無い。探しに外に出たら、地面無造作に転がっていた。何があった…。
テントに戻り更新しようとしたら虫が一匹侵入。捕獲を試みるが、いまだ戦いは続いている。
そんな一日でした。