六日目


上の原キャンプ場〜長岡市ホテル
走行時間 3時間25分45秒
走行距離 59.75km
平均速度 17.4km/h
最高速度 46.0km/h


だいぶ旅に慣れてきました。当初はいろいろと自分を焦らせる旅でしたが、最近は「やりたいようにやる」というのを忘れないようにしています。とにかく楽しむ。嫌なことをしない。そんな風に考えると、旅も楽しくなって来ました。
進みたい道を進み、食べたいものを食べ、泊まりたい場所に泊まる。そんな自由な、放浪の旅。これが私のスタイルです。
明日は、佐渡島へ渡る予定です。予約が埋まっていたので明後日に変更。各田浜キャンプ場へ向かいます。
雷に怯えながらの夜。意外とあっさり眠れました。なんといってもここはキャンプ場。いつもの不法侵入して寝るのとは訳が違います。寝てても文句言われないし、雨で誰も来くる心配もない。雷の光が眩しいが、雨の音を聞くと心が落ち着き、すぐに寝ることができた。
のだが、雨除けのフライシートとテントの間は雨に濡れない安全空間。そこは、虫たちの世界でもあった。目が慣れてくると、真っ暗闇だったテントの中もぼんやりと見えてくる。しかし、テントの天井にぽつぽつと黒い染みが見える。あれ?汚したのかな?と思ってさわると、染みが動いた。これは染みじゃない、テントの裏(表)に虫がいる。虫だけじゃない。蛙だっているぞ。そんな光景を見ながら、気がつくと眠っていた。

朝2時、寒さで起床。いつも寒さで起きるのは分かっているが、寝るときは暑いのである。しかしさすが山の中。昨日の民宿も寒かったが、ここも寒い。寝袋に収まって丁度いい。しかし寝袋を使うと問題が起こる。それが枕が無くなるということ。これに関しては対策済みで、衣類ケースを枕に使ってみた。
朝起きると、雨はやんでいた。さあ、外はどうなっているのかな。水浸し?それとも特に変わりなし。テントを出てみると…。


真っ白!


写真は少し晴れてからの一枚。というのも、湿度高すぎてカメラがヤバイと思ったから。今思うとE-M5なら大丈夫だった。ピーク時は視界5メートルぐらい。少し先が見えないほどの霧。霧というか濃霧!とりあえずトイレに行くが、行って帰るだけでびしょびしょである。こりゃ、晴れるまで待たないと危険だな。
とりあえず朝はコーヒーだろ。ついにキャンプ場でコーヒーを飲むという目的が達成される。運命の瞬間だ!

濃霧の中飲んだコーヒーはぶっちゃけ不味かった。水が悪いのか、インスタントコーヒーが悪かったのか。それとも足湯に浸かりながら飲んだのがまずかったのか。
その後パスタを茹で、朝食。食料も残りわずかだ。米、パスタともにあと一回分しかない。米は重いので、今後はパスタが主流になるかもしれない。
塗れたテントを乾かそうとするが、なかなか乾かない。しょうがなく湿ったまま撤収。そういえばネットでポールとテントは別々に収納するといいよ、との書き込みを見て目から鱗が落ちた。というわけで今日からテントとポールは別収納。これはいい。固い部分が無くなりかなり圧縮できる。しかしポールのスタッフバッグを無くして、生身で収納しているので、他の荷物やバッグへのダメージが心配だ。
8時頃出発。とはいっても、霧は晴れていない。日も出てきたので走ってれば晴れるだろうとの判断。
しかし、本当の敵は霧では無かった。キャンプ地が高原なので、登り切ったと思っていたら、本当の登りはここから。いきなりヒルクライム開始!
登っても登っても登り。雪除けのトンネルを黙々と登る。何度も足をつき、休憩をとる。群馬県の坂は優しかったな、と、血も涙もない新潟県の坂を前に思うのだった。
ある程度登ると、トンネルの切れ目に出た。そこで見た下界の光景は、幻想的だった。

さっきまで自分がいた場所は、雲海の中だった。山の間に真っ白な雲で満ちていた。本当に雲でできた海のようだ。
だが、無情にも登りは続く。
八笛トンネル(?)を抜けていると、途中から下り始める。やっと下りか!ヒヤっとする空気を肌に感じながら、一気に十日町まで下る。町の中に道の駅があるようなので、珍しいな、と思いながら行ってみると、普通の物産館みたいな場所だった。まだ開店したばかりで、喫茶店などは準備中だった。

とりあえずご当地っぽいもの食べようと、コシヒカリアイスを食す。不味くはないが、予想通りの味だった。
その後は信濃川沿いを走る。もう鬼畜な坂も無く、緩やかな勾配が続く。少し休憩を挟みつつ黙々と走り、途中見つけたコンビニでも休憩。

もも太郎アイスという見慣れないアイスが安かったので購入。普通のかき氷でした。
小千谷市に入り、すこし町が栄えてくる。ふと見つけたヤマダ電機でラジオを購入。どうせならいいものを、ということで、買ったのは東芝のTY-SPR1。お値段3800円と安い買いものでは無いが、シンセチューナーで長く使えるだろう。本当はダイヤルをぐるぐる回すやつが好きなのだが、実用性重視。
ヤマダ電機を出てイオンが見えた。田舎の人たちが建つと自慢するものの筆頭がイオンだ。地元がそうだった。時刻は丁度昼。突然私のファミレスレーダーがビンビン来た!あるぞ、ここにはあるぞ、ファミレスが!
見事ガストを発見!突撃!
ガストを選ぶ理由がドリンクバーなのだが、もう一つあって、それがブログの執筆。夜一気に書こうとすると、午前のことはほとんど忘れている。なので、午前の分は昼の内書いておいた方がいい。また、夜寝る前の更新の作業時間が半分にすむのも大きい。
そんなわけで、ガストで黙々とブログ更新作業。同時に、今後の行動を考える。
よし、佐渡に行こう。と思い立ったのはいつだったか。運が悪いことに明日からは土日だ。フェリーの予約が取れるのだろうか?早めに予約を取っても、乗船時間に間に合うのだろうか?というかもう真っ直ぐ北海道行っちゃう?どちらにしても港には向かわないといけない。

あと気づいたのだが、だいたい昼までに私は40キロ走っている。毎日最終的に60キロぐらい走るので、午後は20キロぐらいしか走っていないのだった。どうでもいい分析です。
さて、今後のルートを考えたのだが、ここはバッサリ東北を諦めようと思います。行ければ行きますが、とりあえず後回し。最優先は北海道です。なので、当初これから東北を周り、大洗から北海道を攻めようと思いましたが、早いうちに北海道入する予定です。しかしこれから新潟港から行っては、今日まで走ってきた意味が無い。はじめから大洗向かえよ、ということとなる。なので、せっかくここまで来たので佐渡島へ行く事にします。
そうと決まれば明日は新潟港から佐渡島だ。よし、とりあえず今日は休もう。新潟港まで50キロぐらい。午後の便に乗ることを考えるとこの辺で休むのが調度良さそうだ。ということで、長岡で一泊。ホテルへ向かう途中、余った体力を使い果たそうと、国道で"もがき"トレーニング。トップギアでがんがん漕ぐが、さすが重量級の自転車。40キロがいっぱいいぱいだった。しかし、体力は使い果たす。
実は早めにホテルを決めたのには理由があって、まあ個人の問題で、いろいろと手続きが必要になったからだ。電話したり銀行に行ったり、まあいろいろとやることができたのだ。面倒くさい。
そしてホテルに戻り、洗濯。なんとこのホテル、洗濯が無料である。さらに乾燥機も無料。これはいいと洗濯するが、問題は乾燥。普通の家庭用乾燥機だが、これがなかなか終わらない。家庭用乾燥機を買ったことがないので分からないが、こんなにも時間がかかるのだろうか?1時間で終わると思えば終わらず、2時間たっても終わらない。乾燥は終わっているのだが、ふんわりガード中でそれが一向に終わらない。なんども見に行っても終わらず、とりあえず食事をしようと考える。コンビニでカップ麺を買ってきて食べようと思い、そういえば飲み物がないのでホテルの自動販売機を見ると、炭酸飲料なし。コーラがないとは何事だ!炭酸系が飲みたいので、仕方なく発泡酒を飲む。
カップ麺にお湯を入れ、さあ食べようかと思った時、気がついた。


箸がない!


あのチャラい店員、箸入れ忘れたな!今日は自転車にバッグは付けたまま、必要最低限しか部屋に持ってきていない。部屋の中に箸が無いか探すが、無い。


詰んだ!


と思ったが、ここで諦めたら旅が終わる(?)。ダッシュで自転車へ走り、バッグから箸を回収する。ミッションコンプリートだ!
食事は無事に済ませたが、乾燥が終わらない。6時過ぎに洗濯を始めて、なんだかんだで終わったのが9時過ぎである。乾燥ってこんなに時間かかるの?前の職場のガス式乾燥機は、30分も回せばどんな物で乾燥でき、まあ普段は10分で充分だった。家庭用って、恐ろしく性能低いのね。というか私の着ている服は基本的に速乾性なので、脱水の時点でほとんど乾いていたりする。
食事、洗濯と問題があったが、体にも異常が出ていた。どうにも腹が痛いのだ。下痢の痛みではなく、腸がねじれるような痛みだ。これはストレスか!?ストレスなの!?
私にはまだやらねばならぬことがある!とりあえず今日のブログの更新だ!その後フェリーの予約だ!あとはまあいろいろと。
とにかく腹痛に耐えながらブログ更新中。
そんなこんなで、明日は新潟港から佐渡島へ向かう予定。


ちなみに昼に買ったラジオを聞きながらの更新でした。やっぱりいいね、ラジオ。見なおしたぜ!しかし、FMアンテナ代わりになるイヤホンだが、なぜかコレを付けるとかえってノイズが増えるのは何故?