五日目


猿ヶ京温泉民宿〜南魚沼市上の原キャンプ場
走行時間 4時間33分51秒
走行距離 66.62km
平均速度 14.5km/s
最高速度 51.7km/s

キャンプ中です。空が光ります。雷なってます。土砂降りです。ムーンライトテントの性能試験中です。ちょっと怖いです。
あれだけ不安だった三国峠ですが、大したことありませんでした。むしろ、その後が地獄でした。詳細は記事参照。
貸し切りのキャンプ場で、普段聞かない野球中継のラジオをiPhoneのアプリで聞きながら、体縮めてブログ書いてます。雷怖いし早く寝たいので、かなり雑です。特に後半。
あと、ラジオって、いいね!
(31日画像追加)

民宿にはクーラーなんてものはなかった。が、窓から入ってくる風は冷たく、夜は毛布なしでは眠れないほどだった。
田舎の夜は静かだ。聞こえるのは虫の声だけ。そして、布団に入って改めて感じる畳と木の匂い。祖母の平屋と似た匂い。不思議と落ち着くにおいだった。

朝4時、地震で目が覚める。まあ大丈夫そうなので再び就寝。
6時に起きて、どうするか悩む。とりあえず荷物無しでコンビニに行って、食料を調達するべきか。もちろんそれがベストなのだが、荷物を持ったまま走りだしたほうがリズムが崩れず良さそうだ。自転車は、モチベーションやリズムというものにかなり左右される乗り物なのです。
今日の午後は天気が悪くなりそうだ。登りの間は雨が降っても構わないが、問題は下り。路面が濡れるとグリップしないはブレーキ効かないわで、かなり危ない。さらにこの荷物だ。なるべく天気が悪くなる前に下り終えたい。なら、早めに出発しよう。
7時に出るつもりが座敷の魔力に取り付かれ、8時まで遅れる。これから長い登りか…。コンビニで食料を補充する前に、朝食代わりに買っておいたパンを食べ、自転車に荷物を積む。出発準備完了だ。
最後に管理人に挨拶をしようと顔を出すと、話が盛り上がって、さらに余った朝食をいただいた。これでもか!ってぐらいおかずをもらい、昨日に引き続き腹が容量を超える食事を食べる。
その後もいろいろと話し込み、結局出発したのは9時。腹も膨れ、コンビニに行く気もなくなった。これから三国峠を越えるに当たって、「三国トンネルだけは気をつけて」と言われた。会う人会う人すべてに言われるが、どんだけ危険なんだ、三国トンネル。出発時見送られ、「この道を抜けると17号だよ」と教えてもらう。その道に入ると、今回の旅で一番の激坂だった。久しぶりのど根性ダンシング!わずか300メートルを駆け抜け、開始5分で体力を失う。

そしていよいよ三国峠。それにしても、体が重い。足が重いんじゃない、腹が重いのだ。群馬県最後のガソリンスタンドの横でコーラを補給するが、満腹の腹に炭酸入れるのは失敗した。坂はそれほどでもないが、とにかく苦しい。すぐにあるトラックステーションでしばし休憩。

トラックステーションは小屋の中に自動販売機があって休めそうだが、ほとんど売り切れ。食べ物は全滅でカップ自動販売機も使えない。普通の自動販売機もメジャーな商品は全滅だった。トイレも整備されておらず、ここで休憩するのは難易度が高いです。
ここからは一切の建物がなくなります。頼れるのは自分のみ。黙々と坂を上ります。

ぶっちゃけ、三国峠は楽勝でした。箱根のように殺しにかかってこず、道路を造った人の良心を感じる道でした。ひたすら緩やかな坂を上ります。坂は問題ないのですが、問題は距離。変わり映えのない景色を見ながらなので、かなり長く感じました。負荷トレーニングには丁度いいのでは、とか思ったり。

そして問題の三国トンネル。確かに、狭い。だが、横須賀のトンネルに比べると、交通量も少なく、中も明るい。三国トンネル、恐れるに足らず。しかし、本当の地獄はここからだった。

それからは怒濤の下り。スピードは50キロを越える。が、路面は悪いので、うっかり窪みにタイヤを取られると天国までテイクオフできるぞ。

苗場まで一気に下り、しばし休憩。

それからは道路に雪が積もらないように作られたトンネルが続くが、歩道があるので安心して走ることができる。
その後、しばらく登り。体感的に傾斜は三国峠よりも上で、こっちの方が辛かった。しかし登っては下りで、道も良くて広いので意外と楽しい。

時刻は昼になる、いったん国道を離れ湯沢へ。軽い食事でもとろうと思ったが、ピンとくる店もない。とりあえずトイレと水の補充のため、休憩所で一息つく。ちょうど無料の足湯が開放されていたので、せっかくなので入浴。暑くなっていた体が、芯まで暖まりました。夏に入るもんじゃないな。

再出発。再び国道へ進み、とにかく魚沼市まで行くことにする。

途中道の駅「南魚沼」があったため、そこで昼食。郷土料理のぞうすい、ではなく「ぞうせい」をいただく。ここの道の駅はできたばかりなのかとても綺麗で、休憩室もあり「眠れる!」とか思ったり。実際そろそろ寝床を探しておこう。目星をつけたのが上の原キャンプ場。早めにテントを広げてまったりしよう。
最短ルートで向かったところ、目の前に現れたのが激坂。超激坂。回り道だとかなり時間がかかる。ここは根性で行くしかない!
が、無理!きつすぎる!箱根みたいに斜めに登る方法も使うが、それでも無理。ゴールも目前!だったのだが、無念の通行止め。ここまで来てかよ!と思っても仕方ないので引き返す。
しょうがなく回り道をするが、今度の道は激坂ではないが、上の原高原へ向かう道はとてもきつい!なんども途中で休憩し、なんとかキャンプ場に到着。

キャンプ場につくが、管理棟のようなものがなく、仕方なく電話。ひいらぎ荘が管理しているようなので、後で持って行くことに。
電話で話している際、「熊でるから気をつけてね」と言われたが、どうしろと…。しょうがないのでiPhoneネットラジオを流していたのだが、ラジオっていいね。人の声が聞けるだけでこんなに落ち着くものなのか…。明日にでも買ってこよう。

テントを広げ、とりあえず風呂に入りに行く。ひいらぎ荘の風呂を貸してもらい、さっぱりする。ちなみにキャンプ場使用料200円。入浴料500円。何かおかしい。

貸切の風呂を満喫していると、どうも雲行きが怪しい。風も強く、雷雨となりそうだ。早めに帰ろう。
キャンプ場には足湯もあり、そこに来たおばちゃんと話しながら食事の準備。米を炊きカレーをかけて食べる。途中蜂やらに妨害されるも、あとは寝るだけだ。
テント内で寝る準備をしていると、空が光った。そして、一気に雨が降り始める。ここは大丈夫かな?と心配になりつつも、とりあえずポメラでブログを書く。

雷に怯えながらなので、かなり端折った旅の記録です。もっといろいろあったのですが、後日なんらかの形で紹介したいです。
明日は燕三条駅あたりで一泊し、今後のルートを練ろうと思います。もしかすると、日本一周とブログのタイトルにありますが、東北は回らないかもしれません。北海道巡ってたら秋が終わりそうなので。