神福十日目 岡山県岡山市ホテル〜広島県大浜崎キャンプ場


予定では尾道あたりで一泊し、明日一気にしまなみ海道を駆け抜ける予定でした。が、尾道にいい感じのホテルが見つからないため、日のあるうちに少ししまなみ海道の突入し、大浜崎キャンプ場まで足を延ばしました。
十日目にして初キャンプ場キャンプ。いつぞやの野宿とはけた違いの安心感に感動。そして、改めてテントの中の暑さを実感中。
明日はしまなみ海道を渡ります。
昨日コメントで「朝食ご一緒しませんか」というありがたいコメントをいただいたのに、気づかず出発。本当にごめんなさい。
今日は岡山を抜け、広島尾道まで走る予定でした。距離にして80キロほどと、そこまで遠い距離ではない。国道2号線を順調に、そりゃもう何も無さすぎて言うことが無いほど順調に下る。強いて言うと、いつも通り追い出されて、農道をさまよったぐらいか。
比較的走りやすく、さらに追い風なのもあって、午前の内に50キロ近く稼ぐ。これは午後楽できそうだ。
午後も順調に進み、あっさり尾道駅に到着。強いて言うと、大阪の道路事情は非道かったが、広島も負けていない。大阪がカオスだとすると、広島はフリーダムだった。
尾道駅に到着し、まずアレを探す。そう、サイクリスト御用達、サイクリングチケット。しまなみ海道は有料なのだが、その際支払うのに現金ではなくチケットで払えるようになる。小銭を用意しなくて良いし、なにより記念になる。
時刻は午後四時。まだ日はあるので、先へ進む。しまなみ海道のスタート地点とも向島へ行くには、渡船を使うのが一番らしい。どこで乗るか分からずぶらぶらとしていると、ちょうど出発寸前のフェリーを発見し、搭乗。搭乗したものの、料金はいくらで、どうやってお金を払えばいいのだろう?
ちょうど横に原付に乗ったおばちゃんがいたので、世間話。ついでに料金システムも教えてもらった。どうやら船が着いた後、小屋にいるおじちゃんにお金を支払えばいいらしい。ちなみに料金70円でした。
それからはいつかサイクリストの聖地、しまなみ海道。日が傾いてきたが、とりあえずキャンプ場までは走らないと行けない。
人気が少なく、だが整備された道路を走る。いくつか登りがあったが、いろんな坂に鍛えられた私には、この程度の坂は敵ではないのだ。
そして目の前に現れた巨大な橋、因島大橋。あまりの巨大さに自転車が通っていいのかと心配になる。車、歩行者、そして自転車(と125cc以下のバイク)で入り口が違うが、ちゃんと看板があるので迷わない。橋まで地味にきつい坂が続くが、いろんな坂で(以下略)。
因島大橋自転車道は半分までは緩やかな登りだが、それ以降は緩やかな下り。夕日が沈む瀬戸内海を見ながら通過するのは、なかなか楽しかった。
通過後、キャンプ場へ向かう。道が良くて走るのが楽しく、うっかりキャンプ場を通り過ぎてしまうも、到着。
しかし、管理棟に行くと、ちょうど管理人が帰ったところらしい。電話しても目の前の電話が鳴るだけだった。先にいた親子連れの方に、自分たちが以外いないから、明日朝払えばいいよと言われ、少し後ろめたいがテントを張らせてもらうことにした。
テントの設営にもすっかりなれ、あっさり完了。それから夕食の準備。何気に初の野外炊飯となる。炊飯自体は家で練習していたため、問題なく完成。蒸らす時間にレトルトカレーを温め、超王道アウトドア飯を食べる。
日も沈み、暗くなっていく空と海を眺めながら食べる食事は、美味しい、と言いたいところだが、普通だった。やはり、自分の家で食べる食事が一番美味しいのかもしれない。
本番である日本一周の旅はまだ始まってもいない。こんな気持ちでやっていけるのか不安になる。
コッヘルを片づけ、寝る準備。いつも通り、自転車にはサイドバッグを付けたまま、施錠。サイドバッグはロープで縛ってあり、外すのが面倒なため、レインカバーをかけるだけというのが標準となりつつある。貴重品は入っていないしね。
バックパックとフロントバッグのみテントに入れ、今こうやってブログを書いている。


明日は夢にまで見たしまなみ海道!とても楽しみだ。今回で一番と言っていい。というか今回唯一の観光で、最後の走行だ。
最後のご褒美、楽しんできます!