神福六日目 道の駅立田ふれあいの里〜滋賀県草津市ホテル


今日は早めに出発しました。今日は京都のキャンプ場まで行く予定でしたが、無理せず滋賀県のホテルで休憩です。というのも、うっかり山道を選んでしまい、足が限界に来ました。
やはり荷物を積んで登りは無理。遠回りしても平地のほうが絶対にいい。荷物を積んだ自転車と、そうでない自転車は、まったく違う乗り物だと実感した。

昨夜もなかなか寝付けなかった。蒸し暑いというのもあるが、テントという環境が慣れない。疲れきっているのに眠れず、寝ても眠りが浅くすぐに起きる。そうこうしているうちに日は昇り、テントの中でゴロゴロしても気が休まらないので5時にテントを撤収し、6時に出発。出発前小腹が空いたので水道水を沸かして味噌汁を作る。なにげに今回初調理(?)となります。
というか、最近バテているせいか、全然食欲が無い。しかし食べないと倒れるのでなんとか食べようとするが、胃が食べ物を受け付けない。しょうがなくゼリー飲料などで栄養をとるが、明らかに不足している。
今日も朝から空腹で、途中のコンビニで食べられそうなものを買おうと思うが、どれも食べられそうにない。行動食だけ買い足して道を進む。
昨日友人と会い、話した内容の一つに明日のルートがある。どうすればいいか聞いたところ、一旦北に上がり、21号線を通るルートを提案された。私は以前岐阜に住んでいたこともあるので、21号線の存在は知っていた。が、かなり北上することとなるので、素直に西に向かうことにした。
それにしてもこのあたりは景色がいい。もっと身軽にサイクリングに来ていたら楽しめただろうに。今は走ることでいっぱいいっぱいだ。せめて景色だけ動画に残しておこうとコンツアーの電源を入れるが、メモリーランプが赤く点灯し撮影が始まらない。原因が分からず困ったため、とりあえず今日は一眼カメラに交代。しかし広角レンズを軽量化の際送り返したため、今あるレンズではイマイチ迫力に欠ける。
今日の予定では京都まで出て、そこのキャンプ場で寝るつもりだった。しかしそこまで120キロというなかなかの距離。ここ最近頑張りすぎているので、疲れたら無理せずホテルに泊まろうと考えていた。
その後、最短距離で行こうと思ったがために、選んだのは421号線。なんとなく山の中を突っ切る道だったので嫌な予感はしていたが、その予感は正しかった。
ひたすら登り!246号線の悪夢再来だ。実際は246号線程ではないが、疲れきった体にはかなり堪える。また、山に入ってから空腹が気になりだす。次のコンビニがあったら寄ろう、なんて思ってからかなり経った。さすがに体の動きが鈍い。最初のコンビニで買った行動食が救いだった。だが、絶望的に足りない。最悪どこかでコンロ広げて調理でもしようと本気で考えながら登っていく。すると宇賀渓キャンプ場という標識を発見し、藁にもすがる思いで入園。そこでしばらく休憩することができた。
これで少しは体力は回復したものの、登りはまだまだ続く。いつ終わるのかと思っていると、トンネルが見えてきた。こんな疲れた時にトンネルは危ない。トンネルの前の退避スペースでしばらく崩れるように座り込み、長い休憩を取る。なんとか体力も回復し、こんなトンネルすぐに抜けてやろうと突入したのだが…。

トンネル内は涼しかった。山の水が垂れてきているのか全体的に濡れており、さらに風も通る。気持ちいいのだが、路面が濡れているのでスリップしないか心配だ。さらに車道は車一台がギリギリ通れる広さしか無く、追い抜かれるときはヒヤヒヤする。申し訳程度の歩道もあるが、サイドバッグ付けた自転車だと狭すぎる。さらに登り。そして極めつけは、全長4キロを越えるトンネルだったということだ。この地獄が、30分ほど続く。
トンネルを抜ければ登りのピークは終わり。その後は長い下り坂…ではなく、山の中特有のアップダウンを繰り返す地形。ここからは一気に車通りが多くなり、路面も悪く走りにくい。やはり山は避けたほうが良さそうだ。
なんとか山を脱出し、ようやくありつけたコンビニ。時刻はもうすぐ正午。調べると近く(といっても10キロほど先)にファミレスがあるようなので、コンビニではゼリー飲料だけ買ってファミレスへ。久しぶりにセットを軽々と平らげた。
いくら山に時間が取られたとはいえ、出発が早かっただけに午前だけで60キロを越える距離を稼いだ。あと半分で予定のキャンプ場だが、山にかなりの体力を消耗したので、ここから30キロほど先のホテルに予定を変更する。
特に迷うこともなく国道を下り、ホテルに到着。着いた瞬間疲れがどっと出て、ベッドに倒れ込みたい衝動に駆られた。しかしそれではもったいないので、洗濯等はしっかりとこなす。せっかくなので、普段は水道でジャブジャブしているだけの服をコインランドリーで洗おうと、洗濯物を持ってエレベーターで向かおうとした際、一瞬停電しエレベーターがガクンと落ちた。すぐに復旧し最寄りの階に停止したが、今回の旅で一番ヒヤッとした瞬間だった。

明日は引き続き一号線を使って京都に出て、大阪のあたりまで行けたらいいな、と思っています。ルートをいつも適当に考えて痛い目を見ているので、今日はインターネットの力をフル活用してルートを探してみた。
等高線なんて古い!今はグーグルアースだぜ!と思って使ってみたが、滋賀県って盆地なのね。山のないルートなんて無かった。川沿いを下って行くのが高低差が一番無さそうだが、遠回りすぎる。結局今日みたいに最短距離突っ切るのが楽なのでは?なんて考えてしまうのだから、同じ過ちを何度でも繰り返してしまうんでしょうね。