一日目

友人宅〜日本橋〜埼玉県志木市荒川沿い

総走行距離96キロ。

野宿先でも積極的にパソコンを使って更新しようと思ったのですが、まだそごで根性座ってないので、とりあえず今日はダイジェスト。
明日朝にでもどこかの喫茶店だかで正式なのをアップしようと思っています。
今日わかったのは、私には日が落ちるまで走れるところまで走って、適当な場所に野宿するのはまだ無理なようです。明日からは素直に泊まる場所を決めてから走ろうと思います。
で、明日はここから50キロほどのキャンプ場、かわせみ河原に泊まる予定です。探し方が悪いのか、100キロ圏内にここしか見つけられませんでした。神奈川福岡編と違ってタイムリミットもありませんし、まったり行きます。
以下ダイジェスト。(27日12時正式版アップ)

友人宅で起床後、朝食を済ませ出発の準備。出発を前に、実家を出てすぐに動かなくなったサイクルコンピューターの様子をみる。とりあえず電池を交換してみるが、応答無し。友人とがちゃがちゃいじっていたら奇跡の復活。故障の原因は良く分からないが、直ったものはしょうがない。このまま出発することに。
友人と涙の別れをし、いざ日本の道を走り出す。さて、これからどんな困難が立ちふさがるのだろうか…。

開始2分。トラブル発生。サイクルコンピューターがやっぱり動かなくなる。がちゃがちゃいじっていると動き出すこともあるが、途中からはぴくりとも動かなくなる。旅のログは旅レコでとってあるので問題ないが、移動中は確認できない。これが動かないのはモチベーションが大きく下がる。なので、スタート地点である日本橋出発時には、なんとかしようと思った。
予定では正午までに日本橋に着く予定だったが、正午にはまだ多摩川のあたりだった。少しペースが遅いが、なに、なんとかなるさ。洗足池公園でしばし休憩し、再出発。

が、さすがに腹が減ってくる。旅ではなるべくご当地の食べ物を食べたいと思っていたが、東京ではご当地もクソもないので、ドトールでコーヒータイム。テラス席があったので、自転車とともに優雅な時間を過ごす。
いやいやいや、こんなことをしてられない。時刻は1時過ぎ。日本橋は目の前だが、まだ出発の準備ができていない。自転車店を巡ってサイクルコンピューターの修理を試みる。修理、といってもたぶんホイールの回転数を測るトランスミッターが壊れているだろうから、それを交換すれば直るだろう。なんて思っていたが、トランスミッターだけで3000円以上するのが判明。まだ厳密にトランスミッターが悪いとは分からないし、ほかの要因があるかもしれない。3000円も出して直らなかったら悲惨である。だって3000円だせば一泊できるのだから。
故障の原因は旅レコのGPS電波なども考えたが、たぶん違うだろう。それなら神奈川福岡編でも異常が出てたはずだ。とにかく、無線はリスクがある、ということで有線のサイクルコンピューターが間違いないだろう。無線式に比べ電池寿命が長いし。
と、いうわけで狙いはキャットアイストラーダ。個人的にこれが好きで、他人にどのサイクルコンピューターがいいか?と聞かれれば、これを即答する。が、私は装備したことがなかったりする。ストラーダは無線式からケイデンス(クランクの回転数)が計れるものもあるが、今回買ったのは最もシンプルな有線式。価格もフルセットで3000円とリーズナブル。ちなみにこれを買うまでに何件も自転車店をはしごしました。東京は自転車店が豊富なのはいいのだが、やはり世の中のサイクルコンピューターは無線式が主流だ。有線式なんて埃かぶって置いてありましたよ。

そんなこんなでようやく出発の準備が整う。日本橋サイクルコンピューターを取り付け、すべての準備は整った。道路元標と記念撮影し、さあ、旅の始まりだ。このときすでに時刻は3時半。日も傾き初めていた。
東京観光も少ししたい気もするが、東京で一泊するのは避けたい。予定通り日本海へ抜けるため、荒川自転車道を使って一気に北上する。

東京タワーやスカイツリーを眺めながら道を進む。このあたりは何度か着たことがあり、見覚えのある道が続く。
道中、ロードバイクに乗った方に声をかけられる。軽く会話を交わしてすぐに分かれたが、すぐに再会することとなる。
荒川自転車道は一度走ったことがあり、そのときは折りたたみ自転車のブロンプトンだった。変わり映えのしない退屈な景色が続くが、平坦で道は良かった。が、どうにも入り口がわかりにくい。荒川を前にウロウロ。
そんなとき、「日本めぐり」の老拙さんに声をかけていただいた。以前日本を走ったという大先輩で、いろいろと話を交わす。少し疲れもたまってきていたが、元気がである。老拙さん、いろいろと話していただきありごがとうございました。
元気をもらい、一気に荒川自転車道を走る。快調に進み、重装備の自転車でも時速は30キロ近く出ていた。が、軽装なロードバイクには追いつける速度ではない。後ろからカーボンホイール特有の「ゴー」という音を立てながら、すごい勢いで追い抜かれていく。実家で待機しているロードバイクならついていけそうだが、さすがにフル装備のこの自転車じゃ無理。

何台もの自転車に抜かされる。また誰か来たので、道を譲るため横にずれるが、追い抜かさない。併走?顔を見ると、道中で出会ったロードバイクの方だった。このあたりの道は熟知されているらしく、これからの道についての助言をもらう。やはり17号越えはかなり辛いそうだ。う〜ん、やっぱり真っ直ぐフェリーで北海道へ行くべき?会話も終わり、ロードバイクの方は一気に加速して視界から消えた。高齢の方だったが、年を感じさせない体。そして、荒川で一番フォームが綺麗だと感じた。あんなサイクリストになりたいな、と、周囲のなんちゃってローディーを見ながら思うのであった。
西日が眩しい。時刻は6時、さすがにそろそろ寝床を探さないといけない。荒川沿いはそこそこ眠れそうなところが多く、日が落ちてからでもすぐに見つかりそうだ。なんて思っていて、いざ日が落ちたらそんな場所は無かった。
少し焦る。が、焦ったら事態が悪化するのは神奈川福岡編で体験している。とりあえずテントが張れそうな場所があったらそこに立てよう。

そして、見つけたのはゴルフ場の脇。さすがにコース内に張る勇気は無いので、道路とコースの間に張らせてもらう。周囲に街灯はなく、月明かりが唯一の明かり。月明かりの名を持つテント、ムーンライト2の設営にもすっかり慣れ、てきぱきと設営をする。神奈川福岡編で分かったのは、キャンプに必要なのはランタンでは無くヘッドライト。ということで、今回からヘッドライトを導入。なにこれ、便利すぎる。
設営中風が強くなり、何度かテントが離陸していった。さすがの私もペグを打つ。前回はペグハンマーが無く、固い地面にペグが打てなかったが、今回はペグハンマー代わりのプラスチックハンマーを持ってきており、ガンガン設営できる。しかしムーンライトテント付属のペグは弱い。また一本曲げてしまう。
そんなこんなで設営完了。設営場所は私有地であり、さすがに火を使って調理するのは気が引ける。なので、今晩は行動食で腹を満たす。テント内でブログでも更新しようとするが、暗すぎてポメラのキーボードが見えない。周囲が暗くて光をつけるとすぐに居場所がばれる。ばれたら殺されるわけではないが、いい方には転がらないだろうから今日は大人しく寝ることに。というわけで、iPhoneでダイジェスト版を更新。
そして、寝ようと思っても寝苦しくて眠れない。ゴルフ場の朝は早い。5時には撤収したいので、明日は早起きだ。早く寝たいが、こういうとき不思議となかなか眠れない。
そんなこんなで、8時には設営が終わっていたものの、寝たのは0時過ぎであった。